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2007年 02月 07日
先日BOOK OFFで安く買って、久しぶりに読んだ一冊が
とてもとても、心にしみこんでいます。 遠藤周作「悲しみの歌」。 前に読んだのは、たぶん10年近く前。 「正しさ」と「優しさ」について、考えさせられる一冊です。 初めてこの本を読んだころは、「優しさ」よりも、「正しさ」を追求することが 大事だと思っていた自分。 「正しさ」を追求することが、真の「優しさ」なのだ、とも思っていたころがありました。 でも、必ずしもそうじゃないんだなあ・・・と、切々と感じた作品。 あのころはまだ自分の弱さも全然分かっていなかったころで、 あれから多少は、人の弱さ・自分の弱さと、その切なさを知ったつもりでいたけれど。 けれど改めて読み返してみて、当時とは自分はずいぶん変わったつもりでいたけれど、 本当の「優しさ」って・・・と、改めて今までを振り返ってしまいます。 「正しさ」を追求することは、もちろん必要なこと・大切なことだけれど、 「優しさ」なしに「正しさ」を追求しても、本当の「正しさ」にはたどりつけないのかもしれない。 だとすると・・・。 そんなことを、いろいろと考えてしまう作品。 ふと思い出した、有名なことば。 「強くなければ、優しくなれない。 優しくなければ、人間でない。」 (若干、表現は違うかも・・・。) 本当の「優しさ」って?と何度も考えます。 他者への共感。 それには「想像力」が不可欠。 その「想像力」を養うには・・・、やはり「経験」なのでしょうか。 つらい思い、切ない思い、悲しい思い、そして自分自身の弱さを知ること。 そうした全てを包み込む「器」を自分の中に持ちたい、と思うのです。 今まで、たくさんの人の「優しさ」に助けられ、支えられ、 そして許されてきた自分なのだから。 ・ ・ ・ 元戦犯の老医師に当時の心境を問い詰め、 悔いる気持ちを強要しようとする若い記者の姿に、 かつての自分と相通じるものを感じます。 いつかガストンさんのような大きな「優しさ」を持つことは、できるのだろうか。 せめて、同僚記者の野口さんのような「想像力」を持つことができれば・・・。 「優しさ」、つまりは愛。
by rejoiceoct5th
| 2007-02-07 19:39
| 日々の生活
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